秋山 一郎(あきやま いちろう、1949年(昭和24年)3月26日 - )は、日本の兵庫県出身の元陸上自衛官。元化学兵器禁止機関(OPCW)査察局長。兵庫県立尼崎高等学校、防衛大学校卒。在職間米国イリノイ大学大学院に5年間留学、化学防護の専門家として同分野における指揮官・幕僚として勤務する。また、防衛省職員として初めてOPCWに派遣された人物である。
略歴
- 1971年(昭和46年)3月:防衛大学校を卒業(第15期)、陸上自衛隊に配属。
- 1972年(昭和47年)3月:3等陸尉任官。
- 1979年(昭和54年):イリノイ大学大学院修了(理学博士号を取得)
- 帰国後、師団司令部付隊化学防護隊長として勤務
- 1982年(昭和57年)7月:3等陸佐
- 1986年(昭和61年)7月:2等陸佐、第101化学防護隊長等
- 1990年(平成2年)1月:1等陸佐に昇任
- 主な職歴として新潟地方連絡部長、陸上幕僚監部装備部武器・化学課化学室長。
- 1997年(平成9年)6月29日:同年4月に設立されたOPCWの初代技術事務局査察局長として外務省へ出向(外務事務官兼陸将補)
- 日本国内においてはオウム真理教第7サティアンの解体・撤去に際し査察を統括
- 2002年(平成14年)7月2日:第24代陸上自衛隊化学学校長兼大宮駐屯地司令
- 2004年(平成16年)8月1日:OPCW技術事務局査察局長として再度派遣。
- 2007年(平成19年)8月1日:自衛隊退職。OPCW査察局長は継続。
- 2009年(平成21年)7月31日:任期満了に伴いOPCW退職。査察局長としてのべ10年間勤務。
- 2013年(平成25年)12月10日、化学兵器禁止機関(OPCW)のノーベル平和賞授賞式に代表の一員として出席
- 2021年(令和3年)4月29日:瑞宝中綬章を受章。
脚注
関連項目
- 地下鉄サリン事件
- 化学科 (陸上自衛隊)
参考文献
- 防衛年鑑(2005)及び防衛白書(平成21年版)
- 防衛省・自衛隊:軍備管理・軍縮分野への協力

