禅林寺(ぜんりんじ)は、和歌山県海南市幡川にある高野山真言宗の寺院。山号は幡川山。本尊は薬師如来。
歴史
当寺は、唐の青龍寺の僧・為光上人が聖武天皇より当地を賜ると、天皇の勅願所として創建されたという。
創建当時は七堂伽藍の寺院であったが、建武年間(1334年 - 1338年)以前に金堂以下が焼失している。
後に再建されるが、天正13年(1585年)の豊臣秀吉による紀州征伐の兵火に掛かって焼失し、広大な寺領も全て没収された。
その後、塔頭・中之坊の秀慶法印によって中興された。その際、秀慶は新たな本尊を求めていたところ、桧前の山頂から為光が招来した七仏の一体の頭部を発見した。秀慶はその頭部に合わせて塑像として体部を制作し、新たな本尊とした。それが現在の本尊・薬師如来坐像であるという。
境内
- 本堂
- 庫裏
- 大師堂
- お迎え大師像 - 空海像。
- 新四国八十八ヵ所 - 四国八十八箇所を模した石仏群で裏山にある。
文化財
和歌山県指定有形文化財
- 塑造薬師如来坐像 - 奈良時代。
- 禅林寺文書 1括 - 鎌倉時代から桃山時代。
前後の札所
- 西国薬師四十九霊場
- 11 高室院 - 12 禅林寺 - 13 弘川寺
- 紀伊之国十三仏霊場
- 6 慈尊院 - 7 禅林寺 - 8 興国寺
- 高野長峰霊場
- 1 禅林寺 - 2 蓮花寺
- ぼけよけ二十四地蔵尊霊場
- 2 高野寺 - 3 禅林寺 - 4 得生寺
所在地
- 和歌山県海南市幡川424
アクセス
- JR紀勢本線(きのくに線) 海南駅よりオレンジバス「薬師谷」下車、徒歩約10分。
脚注
注釈
出典
外部リンク
- 西国四十九薬師霊場会 禅林寺




