戸塚記念(とつかきねん)は神奈川県川崎競馬組合が川崎競馬場で施行する地方競馬(南関東公営競馬)の重賞競走である。格付けはSI。
川崎競馬場の前身である戸塚競馬場を記念した競走。正式名称は「サンケイスポーツ盃 戸塚記念」。サンケイスポーツを発行する産業経済新聞社(産経新聞社)が優勝杯を提供している。
副賞は、サンケイスポーツ賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞、関東地方公営競馬協議会賞、管理者賞、また生産牧場賞がある(2024年)。
概要
1971年にサラブレッド系4歳(現3歳)の南関東所属馬限定の重賞競走「報知盃 戸塚記念」として創設。創設当初はダート2000メートルのハンデキャップで施行された。1986年度をのぞいては重賞として開催されている。施行距離は1998年から現在のダート2100メートルに変更されており、2002年と2003年は2000メートルに変更されたが、2004年に戻された。負担重量は2004年から別定重量に変更、2018年からは南関東SIに格上げされ、別定重量から定量に再度変更された。
2010年からは水沢競馬場で行われるダービーグランプリの全国指定競走に指定され、優勝馬に、ダービーグランプリへの優先出走権が与えられている。
2017年から2023年まで行われた「3歳秋のチャンピオンシップ」シリーズにおいて、カテゴリーB競走に指定されていた。本競走とダービーグランプリの双方に優勝した馬の馬主にはボーナス賞金800万円が贈られた(2018年までは同500万円)。
条件・賞金等(2024年)
- 出走条件
- サラブレッド系3歳。南関東所属。
- トライアル競走の「芙蓉賞」で上位3着までに入った馬に優先出走権がある。
- 負担重量
- 定量。56kg、牝馬54kg(南半球産2kg減)
- 賞金額
- 1着3,000万円、2着1,050万円、3着600万円、4着300万円、5着150万円、着外手当10万円。
歴史
- 1971年 - 川崎競馬場のダート2000mのサラブレッド系4歳(現3歳)の南関東所属馬限定のハンデキャップの重賞競走「報知盃 戸塚記念」として創設。
- 1984年 - 川崎のヨネジロウとエアハートが同着優勝。
- 1985年 - 川崎の佐々木竹見が騎手として史上初の連覇。
- 1986年 - 当年のみ、準重賞競走として施行。
- 1995年 - 南関東グレード導入により南関東G3に格付け。
- 1998年 - 施行距離をダート2100mに変更。
- 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「サラブレッド系4歳の南関東所属馬」から「サラブレッド系3歳の南関東所属馬」に変更。
- 2002年 - 施行距離をダート2000mに変更。
- 2004年
- 施行距離をダート2100mに戻す。
- 負担重量を「ハンデキャップ」から「別定重量」に変更。
- 2005年 - 川崎の足立勝久が調教師として史上初の連覇。
- 2007年 - 南関東重賞格付け表記をSIIIに変更。
- 2010年
- ダービーグランプリの全国指定競走に指定、1着馬にダービーグランプリへの優先出走権が付与されるようになる。
- 優勝杯の提供を報知新聞社から神奈川新聞に変更。それに伴い、名称を「報知盃 戸塚記念」から「神奈川新聞社賞 戸塚記念」に変更。
- 2011年 - SIIに格上げされる。
- 2014年 - 優勝杯の提供を神奈川新聞からサンケイスポーツを発行する産業経済新聞社に変更。それに伴い、名称を「神奈川新聞社賞 戸塚記念」から「サンケイスポーツ盃 戸塚記念」に変更。
- 2018年 - SIに格上げ、加えて負担重量が定量に変更された。
- 2024年 - 中央競馬では2003年の七夕賞以来、地方競馬では初となるアカペラ演奏によるファンファーレが実施された。
歴代優勝馬
※馬齢は2000年以前についても現表記を用いる。
出典:南関東4競馬場公式「戸塚記念競走優勝馬」https://www.nankankeiba.com/win_uma/22.do
関連項目
- 黒潮盃
- ロジータ記念
脚注
出典
外部リンク
- 川崎競馬公式サイト「レースと日程」より(2025年版)
- 第10回(平成10年8月号掲載)戸塚競馬と駒立橋(吉田町) - 横浜市戸塚区




