臭化チタン(IV)(Titanium tetrabromide)は、化学式TiBr4の化合物である。最も揮発性の高い遷移金属臭化物である。 TiBr4の特性は塩化チタン(IV)(TiCl4)とヨウ化チタン(IV)(TiI4)の平均である。これらの四配位Ti(IV)種の重要な特性は、ルイス酸性度の高さ及び非極性有機溶媒への溶解度の高さである。 TiBr4は金属中心のd0構成を反映し、反磁性である。

生成と構造

四配位の複合体は、四面体構造を取る。(i)元素からの生成、(ii)酸化チタン(IV)と炭素及び臭素との反応(クロール法)、(iii)臭化水素による塩化チタン(IV)の処理、等の様々な方法で生成できる。

反応

臭化チタン(IV)は、TiBr4(THF)2や[TiBr5]-等の付加物を作る。2-メチルピリジン(2-MePy)のような嵩高のドナーリガンドの場合は、五配位の付加物を作る。TiBr4(2-MePy)は、赤道平面にピリジンが配する両三角錐の構造を取る。

臭化チタン(IV)は、有機合成化学においてルイス酸触媒となる。

臭化チタン(IV)と塩化チタン(IV)は反応して、混合四ハロゲン化物TiBr4-xClx (x = 0-4)を作る。この再分配反応のメカニズムはまだ分かっていない。提案されている1つの経路は、二量体の中間体を経るものである。

安全性

臭化チタン(IV)は急速に加水分解して臭化水素を生成するため、危険性がある。

出典


チタンの製造工程と製品案内|株式会社 大阪チタニウムテクノロジーズ

酸化チタン(IV)India Fine Chemicals

臭化水素を用いた臭素化反応(臭化水素と酸化剤を組み合わせた臭素化、臭化水素を用いたその他の合成):臭化水素⑤:臭素化・ヨウ素化反応解説シリーズ

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