トデゲン(ペルシア語: توداکان / Tödägän)は13世紀のジョチ・ウルスの人物である。モンケ・テムルの子、トクタの兄弟にあたる。またルーシの年代記(レートピシ)中では「Дюдень」と名を記録されており、ロシア史に関する日本語文献ではこれに基づく「デュデン」を用いているものがある。

事績

13世紀後半(モンゴルのルーシ侵攻以降)、ウラジーミル大公国領では、アレクサンドル・ネフスキーの子ドミトリーとアンドレイが、ウラジーミル大公位を巡って政権闘争を繰り広げていた。この情勢に際し、トデゲンは1293年、アンドレイ側に立って軍事介入を行った。ロシア史においては、これをデュデンの侵寇という。この介入はノガイの依頼に従ったという説、ノガイの権勢増大を望まないトクタの命によるとする説、立案はアンドレイであり、アンドレイがトダ・モンケに要請したとみなすべきとする説がある。トデゲンはこの介入において、モスクワを含む、スーズダリ、ウラジーミル、ムーロム、コロムナなど14のルーシの都市を荒廃させた。

デュデンの子チョルハン(ru)はトヴェリ公国に対し強権を発動したため、1327年、トヴェリ公国民の蜂起(トヴェリ蜂起)によって殺害された。

脚注

注釈

出典

参考文献

  • Дюдень // Энциклопедический лексикон — СПб.: 1841. — Т. 17.
  • 田中陽兒,倉持俊一,和田春樹編『世界歴史大系 ロシア史 1 -9世紀~17世紀-』山川出版社、1995年

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