大杉 雄太郎(おおすぎ ゆうたろう、1947年8月24日 - )は、日本の元俳優・スタントマン・スーツアクター。本名同じ。広島県安芸郡船越町出身。元大野剣友会・丹波プロダクション所属。
略歴・人物
劇団青俳演技研究所卒業。高校卒業後の1967年3月、役者を目指して上京し、赤坂にあった芸能事務所に籍を置く。そこで殺陣を教えていた大野幸太郎にスカウトされ、1970年6月に大野剣友会に入門。1971年、大野剣友会のメンバーとして特撮テレビドラマ『仮面ライダー』に参加。主に怪人のスーツアクターを担当したが、番組後半からは『超人バロム・1』へ異動した中屋敷鉄也(現・中屋敷哲也)に代わり、主人公・仮面ライダー1号(いわゆる「新1号」)のスーツアクターを務めた。
高校生の時にボクシングを始め、プロのジムに練習生として所属していたこともある。『仮面ライダー』第12話ではボクサー役を演じ、1号役でもパンチを多用した力強いアクションが特徴である。
『仮面ライダー』の終盤ごろに、丹波哲郎が代表を務める「丹波プロダクション」に移籍し、番組を降板する。なお、移籍を機に芸名を「大杉 雄二」とするが、のちに本名に戻している。
丹波プロへの移籍後も『快傑ズバット』や『暴れん坊将軍』など、主に東映製作の特撮作品・時代劇にゲスト出演していたが、その後に俳優業を引退している。
出演
テレビドラマ
- 仮面ライダー(1971 - 1973年、MBS) - 仮面ライダー新1号(第60話-第94話)、怪人、戦闘員、ボクサー(第12話)、実験用捕虜(第72話)、サソリトカゲス人間態(第81話) ほか多数
- 超人バロム・1(1972年、YTV) - 変電所所員(第2話)、ガードマン(第13話)
- ワイルド7 第23話「裏切りの星を撃て!」(1973年、NTV) - ブラック・スパイダー団員
- 快傑ズバット 第4話「涙の敵中突破」(1977年、12ch) - ワルツ・リー
- ジャッカー電撃隊 第1話「4カード!! 切り札はJAKQ」(1977年、ANB) - 国際科学特捜隊日本支部隊員
- 吉宗評判記 暴れん坊将軍 第81話「姿なき勇士たち」(1979年、ANB) - 中川次郎左
- 必殺仕事人 第4話「主水は三途の川を避けられるか?」(1979年、ABC) - 同心杉井
- 獅子の時代(1980年、NHK) - 警察官
映画
- 仮面ライダー対じごく大使(1972年、東映)
- 日本沈没(1973年、東宝) - 航海士
- ノストラダムスの大予言(1974年、東宝)
- 女囚さそり 701号怨み節(1973年、東映)
- 砂の器(1974年、松竹)
- 砂の小舟(1980年、丹波企画)
脚注
注釈
出典
参考文献
- 大全集シリーズ(講談社)
- 『創刊15周年記念 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー大全集』講談社、1986年5月3日。ISBN 4-06-178401-3。
- 『創刊15周年記念 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー怪人大全集』講談社、1986年10月10日。ISBN 4-06-178402-1。
- 『KODANSHA Official File Magazine 仮面ライダー』 Vol.9《仮面ライダースーパー1》、講談社、2004年9月10日。ISBN 4-06-367090-2。
- 『宇宙船別冊 仮面ライダー怪人大画報2016』ホビージャパン〈ホビージャパンMOOK〉、2016年3月28日。ISBN 978-4-7986-1202-7。




